和装といえばどんなヘアスタイルを思い浮かべますか?
和装をお召しになりたい方の中には、どんなスタイルがあるか、またご自分に合うスタイルが何かお悩みの方もいらっしゃるかと思います。
この記事では、実際にどんなヘアスタイルがあるのかご紹介いたしますので、是非ヘアスタイル選びのご参考にしてください。
現代の結婚式でよく目にするかつらは、「文金高島田」という日本髪の中で最も髷(まげ)の位置が高く、一番華やかな髪形と言われており、江戸時代は上流武家のお姫様しか許されない高貴な髪型でした。明治時代に入ると封建制度が崩壊し、一般市民も自由に髪の毛を結えるようになりました。
「文金高島田」は、静岡県島田市が発祥の地といわれており、その高貴さから結婚式でも花嫁に人気の髪型になったそうです。
なお、以前は地毛で結っていましたが、現代はかつらが主流です。
かつらといえば、重く首が疲れてしまうイメージされる方が多いかと思いますが、近年のかつらは改良により小型化・軽量化しているため、新婦様の負担も少なくなってきています。
浮月楼では、新婦様に一番合ったかつらをご案内できるよう、様々な大きさ、色味のかつらを準備してございますので、新婦様と話し合いながら好みの仕上がりによって調整しております。
①全かつら
すっぽりと頭全体を覆うかつらです。
自分の髪の毛を使わないので、ショートヘアの方もかぶれます。
簡単に装着できるので、お色直しでヘアチェンジをしたい方にもおすすめです。
顔や頭の形に合わせて大きさを選ぶことができます。
②半かつら
顔周りには地毛を使用したい場合、半かつらがおすすめです。
生え際が地毛の為、顔なじみの良い自然な仕上がりになります。
「日本髪を試したいけど、かつらをかぶることに抵抗がある…。」という方におすすめの髪型が「新日本髪(地毛結)」です。こちらは日本髪を現代風にアレンジした髪型。
本来の日本髪は、日本独自のつげ櫛を何種類も使い分け、結髪師が結い上げていく非常に手間のかかるものでしたが、明治時代以降、西洋美容の文化が入り女性たちの髪型も簡略化していきます。ブラシやコームを使って、女性たちが日常的に結うようになったのが新日本髪です。
前髪、生え際、後頭部など日本髪風のシルエットを残しながらも、文金高島田の髷を結わない点が、大きな違いです。
新日本髪は子供から大人まで年齢を問わず結える髪型。そのため結婚式だけでなく七五三でも人気の髪型です。
少しカジュアルな雰囲気を出したいとお考えの方におすすめの洋髪。より個性を出しやすく自由度の高いヘアスタイルでございます。
髪を飾るヘアアクセサリーも、生花やビジューなど、なんでも合わせることができます。
最近は水引・金箔を使ったアレンジも人気です。
浮月楼では生花や造花のご案内が可能でございます。またご自身で好きなヘアアイテムをお持込みいただけますので、より理想のヘアスタイルを目指せます。
①綿帽子
挙式の際にかぶる白い袋状の布。もとは嫁入りの際の道中の防寒具や塵除けとして使われていました。綿帽子は日本髪・洋髪問わず合わせられますが、衣裳については白無垢のみ、合わせることができます。
②角隠し
挙式・披露宴どちらにおいても身に着けることができ、怒りの象徴とされる角を隠して、しとやかな妻になるという意味が込められています。
日本髪(かつら・新日本髪)に合わせることができます。綿帽子と違い、白無垢・色打掛・引き振袖、すべての花嫁衣装に合わせることができます。
浮月楼では、御結婚式当日の2ヶ月頃前に「美容カウンセリング」、1ヶ月頃前に「メイクリハーサル」を実施しております。
まずカウンセリングにて、新郎新婦様が希望するヘアスタイル・メイクについて伺います。
続いてメイクリハーサルでは、カウンセリングを元に実際にヘアメイクをし、安心して当日を迎えられるよう準備いたします。
美容スタッフが常駐しておりますので、ご不安なことがございましたら、すぐにご相談に乗ることができるのも魅力の一つです。
新郎新婦様には安心して当日を迎えていただけるよう、担当プランナー・美容スタッフ一丸となってサポートいたしております。
美容についてご質問などございましたら、お気軽にご相談くださいませ。
この記事の執筆者: 浮月楼 ブライダル課
浮月楼は明治時代から130年続く静岡の料亭・結婚式場で、これまで約1万組の結婚式・披露宴プロデュースに携わってまいりました。 当館にて挙式・披露宴を予定している新郎様・新婦様のお二人はもちろん、御婚儀を控えた皆さまのお役に立てるよう、御婚儀に関する情報の発信をしております。